『不治の病』


テレビとかで良く聞く言葉だよね。


僕、碇シンジ自身、そう感じてたし、自分に関係無いことだと思ってた。


だけど、それは僕の身近に存在してた。


生きる、目的

by.SNAKE

プロローグ


「非常に申し上げにくいですが...あなたの余命は...もって一年、短くて半年です。
病名は恐らく、白血病。だいぶ進行していて、もはや手の施しようがありません」



突然の告知。



だけど、特にショックを受けた訳でも無かった。将来の夢も何も無かったし。



自慢する事じゃないけど、学校の作文で、堂々と書いたからね。



でも、何もせずに死んでいくのは嫌だ。



だから取り合えず、学校は辞めた。



親は居ない様なもんだし、一人だからね。



そう、誰も居ない一人っきり。



前の僕なら、そう思うと悲しくて、やっていけなかったと思う。



でも、そんな悲しくも思わなかった。



どうやら、僕の病気は良くも悪くも、僕に変化を及ぼしたらしい。



この性格の変化は...まぁ、よく言うと『前向き』悪く言うと、何もかもに『投げやり』。



そして残りの人生。何をしようかと考えてた矢先に、一通の手紙が僕に届いた。



『来い。お前が必要だ。 ゲンドウ』



その一通の手紙の内容を信じて、僕は父さんの住む、第三新東京市へ訪れた。






+続く+






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